DemandMetricsを活用して着実にSEOで成果をあげているベンチャーリパブリック社にインタビューさせていただきます。本日は、同社のトラベル事業部でLINEトラベルjpのSEOを担当されているクリフ様にSEOの取り組みについてお話を伺いました。

株式会社ベンチャーリパブリック トラベル事業部 クリフ様
– クリフさんは、どちらのサイトのSEOをされているのでしょうか?
LINEトラベルjpのSEOを主に担当しています。LINEトラベルjpは、月間訪問数2,000万超を誇る国内最大級の総合旅行情報メディアです。大手旅行会社を含む約250社が販売する多数の各種旅行商材をまとめて検索・比較することができるほか、旅の専門家が教える『LINEトラベルjp 旅行ガイド』では、現地の様々な観光・地域・文化・アクティビティに詳しい専門家(ナビゲーター)が、旅先の新たな魅力を発掘・発信しています。
– クリフさんは、どういった経緯でSEOをされているのでしょうか?
元々、web広告代理店でSEOコンサルタントの経験を積んだ後、2017年にベンチャーリパブリックに入社しました。入社以降は、インハウスSEO担当として、SEOを中心にSNSなどにも取り組んでいます。
– SEOに取り組まれる中で、大変だと思われたことはありますか?
対象のキーワードがとにかく幅広いことです。LINEトラベルjpは、旅行商材の対象エリアが幅広く、エリアとツアー、ホテル、航空券などの旅行商材との掛け合わせで、膨大な数のキーワードです。
– その膨大な数のキーワードをモニタリングするために、DemandMetricsを活用していただいているのですね。
はい。大量のキーワードを個別にモニタリングするのは大変ですので、キーワードをツアーやホテルといった塊でグルーピングしてモニタリングしています。グルーピングすることで、傾向がつかみやすくなりました。グルーピングは、自動グルーピングの機能を使って、効率的に管理しています。大量にキーワードがあり、適宜キーワードの入れ替えを行っていますので、便利な機能です。

– モニタリングで工夫されていることはありますか?
旅行領域の場合、同じキーワードでも検索インテントが、頻繁に変わるため、そのことを意識してモニタリングしています。例えば、先日、カンボジアで大きなニュースがありましたが、そにれよって「カンボジア」というキーワードの検索順位が大きく変動しました。ユーザーが、旅行ではなく、そのニュースについて調べたいと思ったからです。そういったイベントが、頻繁に発生するため、単純に順位の変動を見るだけではなく、自社の順位が変動した場合に、他社の順位やSERP(検索結果)がどう変動したかも分析しています。
– その他に工夫されていることはありますか?
順位だけでなく、ランクインしているページにも注目してモニタリングしています。LINEトラベルjpでは、1つのキーワードに対して複数のページがランディングページ候補として存在しています。SEOとしては、ページが分散していて良くないのではという見方があるかもしれません。しかし、弊社としては、先述したように検索意図が頻繁に変わる中、それぞれのコンテンツをしっかり作り込み、Googleにユーザーにマッチしたページを選んでもらうという考えで運用しています。
もちろん、ビジネス面では、読み物コンテンツよりも旅行検索のページがランクインした方がコンバージョンが稼げます。そのため、DemandMetricsで、ランクインページをモニタリングして、読み物コンテンツの方が上がっている場合は、自然と旅行検索のページに遷移しやすいような導線改善を行っています。

ランクインページの履歴を分析し導線を最適化する
ランクインページを分析して、勝ちパターンの把握も行っています。順位変動のあったキーワードやその関連キーワードの自社や他社のランクインページを分析して、勝ちパターンを発見します。勝ちパターンが分かれば、それを取り入れるかを検討しています。
– LINEトラベルjpのような大規模サイトの場合、SEOの改善を行うにも、周りの協力が必要だと思うのですが、何か工夫されていますか?
DemandMetricsのデータを使って社内で、施策の必要性を説明しています。データを使って説明できると説得力があります。説得力のあるデータにするためにも、きちんとキーワードをグルーピングして、分かりやすくモニタリングできるようにしておくことが重要ですね。

適切にグルーピングし説得力のあるデータにメンテナンスすることが重要
– 今後、DemandMetricsに期待されていることはありますか?
ユニバーサル検索の動向のモニタリングをより詳細にできるようにしてほしいと思います。現状も、大まかにユニバーサル検索の状況が把握できますが、旅行領域では、ユニバーサル検索の影響が大きいため、DemandMetricsでもより深掘りしたデータが分析できると嬉しいです。
– ありがとうございます!ご期待にお応えするべく、機能改善をしていきたいと思います。