未来の花嫁にアプローチ!みんなのウェディング コンテンツマーケティング事例

未来の花嫁にアプローチ!みんなのウェディング コンテンツマーケティング事例

今回は、専門メディアのコンテンツマーケティング事例ということで、みんなのウェディング社にインタビューさせて頂きました。ご協力頂いたのは、サービス開発本部メディア編成部部長の千葉祐大氏と小口智弘氏です。

みんなのウェディング社の千葉氏と小口氏
みんなのウエディング サービス開発本部メディア編成部 部長千葉氏(右)、小口氏(左)

 

結婚式の本当が知られていない

まずはみんなのウェディングの概況を教えて下さい。

「みんなのウェディングは、結婚式の“本当”を伝えていくことを大事にしています。日本では年間約65万組のカップルが結婚していますが、結婚式を挙げるのは、その内約35万組です。半数近くのカップルは結婚式を挙げていません。アンケートによると、結婚式を行わない理由として、経済的な理由、授かり婚が増えたこと、セレモニーが苦手なことなどが挙がりますが、根本的には結婚式の本当の情報が行き渡っていないことが原因だと考えています。例えば、マタニティウエディングやご祝儀などで黒字になる結婚式など、カップルに合わせた結婚式は実現できるのですが、知られていないのです。みんなのウェディングには、大きく3つのカテゴリのコンテンツがあります。式場についての情報と、その式場情報を補足するドレス、ジュエリー、引き出物などの式場の周辺情報、そして、結婚をする前から、結婚式後までの幅広い知識やノウハウを提供する記事コンテンツです。結婚式の本当を伝えていくために、私たちは、結婚する前の段階のカップル(未来の花嫁・花婿)に対して、結婚式には想定しているより選択肢が多いことを啓蒙していく必要があると考えています。」

みんなのウェディングトップページ

 

未来の花嫁にアプローチするためのコンテンツマーケティング

結婚前のカップル向けのコンテンツということは、上述して頂いた3つのコンテンツの中では、記事コンテンツがそれにあたるわけですね。

「その通りです。結婚前のカップルにアプローチするために、直近は、新規の記事コンテンツの充実と平行して、既存記事コンテンツのブラッシュアップにも注力しています。先ほど述べたように、結婚式の本当を伝えるために、これまでも、様々なコンテンツを発信してきました。「みんなの結婚塾」などのコンテンツがそれに該当します。見ていただくとお分かりのようにすでにかなり多くのコンテンツがあり、具体的には5000以上あります。そのコンテンツが、より検索ユーザーに閲覧されるよう、カテゴリの整理や、ターゲットワードに合わせてチューニングすることが、重要と考えています。」

みんなの結婚塾

 

インターン生でも実現できるオペレーションを作る

確かに5000も記事コンテンツがあれば、既存コンテンツの改善が重要だと思いますが、一方で、多すぎて大変な面はありませんでしたか?

「既存コンテンツの改善を始めた当初は手探りで改善作業を行っていたこともあり、大変な作業でした。そこで、DemandMetricsを導入し、できる限り、シンプルなオペレーションで作業ができるようにしました。例えば、検索エンジンで10位以下のコンテンツを改善対象にするなど、優先度を明確にし、まずはDemandMetricsのアドバイス機能にしたがってタイトルと見出しだけを修正するなど、改善内容も明確にしました。そして、一定数チューニングが完了したら、定期的に効果検証を行い、施策が良かったか悪かったかを振り返り、その結果を踏まえて、更に施策を進めています。実作業は、小口とインターン生の2名で行い、とにかくインターン生でも行えるようなシンプルなオペレーションで実行できるようにしました。DemandMetricsを導入する前も、同様な作業を、順位計測ツール、GoogleAnalytics、ウェブマスターツール、ソーシャルメディアのアカウントなどからデータを集計して行っていましたが、データを集計するだけで大変な作業のため、データを使えていると言える状況ではありませんでした。DemandMetricsは、これらのデータを一元化してくれるため、「データを集計する」ことではなく、「データを使う」ことにフォーカスできるようになりました。これまで、暗闇の中を手探りで改善してきていた感覚がありましたが、データで可視化されることで、着実に改善を進めることができるようになりました。知見も蓄積するようになりましたし、何より小口やインターン生が自信を持って施策を行えるようになりました。」

施策前後の検索順位をチェック
結婚式の検討フェーズでキーワードグループを作り、グループ別に優先度を付けた改善も行っている(画面は実際のみんなのウェディング社のデータではありません)。

 

目標以下の順位のキーワードをダッシュボードで表示
改善対象ワード/ページのみを表示し作業がやりやすいようダッシュボードを設定(画面は実際のみんなのウェディング社のデータではありません)。

 

3ヶ月で順位とトラフィックが向上

成果についても伺えますか?
「まず、改善スピードが劇的に向上しました。DemandMetrics導入の1ヶ月目に比べて、3ヶ月経った今は、約4倍のページ数に対して改善が行えています。結果として、3ヶ月経過し、SEOの方は、検索順位が向上してきて昨年対比でトラフィックも伸びました。」

 

一方で、今後の課題はありますか?

「まずは、SEOに関しては、高速にPDCAが回せるようになったので、それを続けていきます。更に、既存コンテンツの改善で蓄積したノウハウを使い、新規コンテンツ作成にも活用していきます。また、システム改修も絡めた施策も行っていきたいと思います。こういった既存の施策の延長線上にも、まだまだ改善できる余地は残っていると考えています。今後は、それに加え、狙っていくコンテンツのテーマも広げていきたいですね。特にシーズナリティやトレンドにも対応していきたいと考えています。結婚式にはシーズナリティが強く影響しますので、前もってコンテンツを仕込んでおくような取り組みや、流行の情報もいち早く発信していけるようにしていきたいです。また、リアルなイベントや対面相談サービスも行っていますので、Webコンテツと連動させた企画にも取り組んで行きたいですね。そうなれば、ソーシャルメディア上でのシェア状況などの効果検証も、より重要になってきます。DemandMetricsにはまだまだ期待しています。」

検索トレンドやシーズナリティに対応したコンテンツも打ち出していきたいと意気込みを語る千葉氏
シーズナリティやトレンドにも対応していきたいと語る千葉氏

最後に非常にありがたいお言葉を頂きました。

 

まとめ

みんなのウェディング社のコンテンツマーケティング事例のインタビューでした。要点は以下のとおりです。

  • コンテンツマーケティングは潜在層にアプローチするための施策として実施
  • 大量の既存コンテンツをデータドリブンなPDCAで高速化
  • 改善速度向上により順位、トラフィックが向上
  • PDCAが定着し、知見蓄積とメンバー成長につながった
  • シーズナリティやトレンドに対応したコンテンツ施策も行っていきたい

参考にして頂けると幸いです。

 

【追記】みんなのウェディング社のコンテンツマーケティングの取り組みが日経デジタルマーケティングにて記事として掲載されました。

日経デジタルマーケティング誌の2015年10月16日付けの記事「みんなのウェディング、コンテンツマーケティングの専門部署設置」にて、同社のコンテンツマーケティングの取り組みが掲載されました。Demandmarketsは、今後も、導入企業様の成功事例をどんどん作っていきたいと思います。

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