SEOの競合分析機能(コンペティターディスカバリー)の意外に有効な使い方

SEOの競合分析機能(コンペティターディスカバリー)の意外に有効な使い方

当社のSEOツールDemandMetricsには、コンペティターディスカバリーという競合分析機能があります。DemandMetricsに登録しているキーワードで、上位表示されているサイトやページを一覧で調べてくれる機能です。キーワードグループ別に上位サイトを調べてくれるのですが、SEOでの調査業務が非常に効率的になります。

コンペティターディスカバリーは、その名の通り、検索エンジン上の競合を発見する機能ですが、使い方によっては、それ以外にも有用な使い方があります。今回は、DemandMetricsのコンペティターディスカバリーの有効な使い方を下記3つ紹介します。

  1. 検索エンジン上の隠れた競合の発見
  2. キーワードのSEO的な難易度を調べる
  3. 提携(アライアンス)先発見

 

検索エンジン上の隠れた競合の発見

コンペティターディスカバリーの王道の使い方です。自社が狙っているキーワードで、知らない間に検索上位に入ってきているSEO上の競合サイトを発見する活用法です。

事業上の競合は、検索エンジンの調査をしなくても、通常は把握していますが、検索エンジン上の競合は、日々変動します。特に昨今は、キュレーションメディアの増加や企業サイトでのコンテンツの増加により、業種、サービス種別をまたいで、1つのキーワードを奪い合うような状況になっているため、知らない間に知らないサイトに上位を奪われていたなどということも発生しています。

コンペティターディスカバリーを使うと、キーワードグループ別に上位サイトを集計して表示してくれます。その上位サイトリストの中に、見慣れないサイトが入っていれば、要チェックです。急速にコンテンツを増やして検索トラフィックを増大している新しいキュレーションサイトかもしれませんし、新しく生まれたオウンドメディアかもしれません。そんな気付きをぱっと見て得ることができます。

 

コンペティターディスカバリー
コンペティターディスカバリーで新たな競合を発見

 

キーワードのSEO的な難易度を調べる

コンペティターディスカバリーを使えば、キーワードのSEO的な難易度を把握することもできます。SEOで多くのキーワードで上位を獲得できてくると、更に検索トラフィックを伸ばすためには、キーワード(コンテンツ)を広げることが検討されると思います。新しいキーワードに挑戦する際、キーワードの難易度、例えばキーワードの競合性や自社サイトとの相性が気になります。ドメインオーソリティーが高いサイトばかりが上位に名を連ねるキーワードはしんどいですし、ECサイトばかりが上位を占めるキーワードに記事系コンテンツで上位を狙うのも分が悪そうです。

コンペティターディスカバリーを使えば、キーワードグループ別に、どういったサイトやページが上位獲得しているかが、簡単に分かるため、キーワードグループごとの難易度やコンテンツの相性を調べる手間を大幅に削減することができます。例えば、検索ボリュームの多い商品名系のキーワードグループは、予想通り有名ECサイトが上位を占めていますが、「サイズ」、「選び方」、「種類」などのワードを掛け合わせると、それぞれ、ECサイトと記事サイトの上位比率がどうなっているかということが、すぐにわかります。

コンペティターディスカバリー
キーワードグループによって上位サイトが異なる

また、どのページが上位にランクしているかも分かるため、検索上位を獲得するには、どの程度の質のコンテンツが必要かも知ることができます。

コンペティターディスカバリー
サイト別にどういったページが上位表示されているかを把握

こういったことが、狙っているキーワードの候補を入れるだけで、分かりますので、SEO的に無駄な戦いを避けるための事前調査の効率が格段に上がります。

 

提携(アライアンス)先発見

コンペティターディスカバリーで発見できるのは競合だけではありません。アライアンス先も調査できます。コンペティターディスカバリーで示されるサイトは、各キーワードグループでSEO的なパフォーマンスの高いサイトです。対象キーワードでの検索トラフィックももちろん稼いでいるでしょう。自社がSEOを頑張って上位表示することは大事なことですが、アライアンスを構築し、素早く成果を獲得する戦術の方が効率が良いこともあります。例えば、狙っているキーワードグループで、幅広く検索上位を獲得しているサイトを見つけて、広告を出すこともできますし、自社のクレジットやリンク付きのコンテンツを提供して、認知や参照トラフィックを稼ぐ方法などです。特に自社では運用できないような質の高いコンテンツを発信するサイトとアライアンスできることは非常に効果が高いと思います。コンテンツの質の高い先行者には、ユーザーが付いていることも理由としてありますが、SEOとしても、質の高い上位ページには外部リンクがどんどん集まってくるため、例え質の高いコンテンツを自社で運用できたとしても、後追いでは、なかなか追いつけないからです。

DemandMetricsを活用して企業のオウンドメディアを運用されている方の間でも、コンテンツアライアンスが行われるようになってきています。相性の良いアライアンス先を見つける方法としてコンペティターディスカバリーを使われている方もいらっしゃいます。

コンペティターディスカバリー
検索上位サイトをアライアンス先として検討する時に調査が効率的に

 

まとめ

当社のSEOツールDemandMetricsの競合調査機能であるコンペティターディスカバリーの3つの使い方を紹介しました。検索エンジン上の隠れた競合の発見という王道の使い方だけでなく、キーワードの難易度調査や提携先発見という、意外な活用法も紹介しました。